INORANが語る「写真」の魅力:「目線も変わったし、時間の考え方も変わった」

By Masanobu Matsumoto 2015/09月号 P90〜91 |
ローリングストーン日本版2015年9月号掲載/INORAN
ローリングストーン日本版 インタヴューアーカイヴ
2015年9月号掲載:RS CAMERA INORAN

今、世界に活動の場を広げているギタリストINORAN。彼がハマっているもののひとつがカメラだ。カメラを持つことによる時間や空間への意識の変化は、彼の曲に対する考え方も変えたという。INORANの視線を動かすものとは?


─普段から写真は撮るんですか?

はい。でもよく撮るようになったのは、6、7年前くらいから。ツアーでいろいろな場所へ行った時、その風景を残しておきたいなと思って。

─それ以前は、残そうと思わなかった?

ベタな言い方だけど、記録よりは記憶に残そうと。ファインダーを覗いているよりも、その瞬間を自分の眼で見ていた方がいいと思っていたんです。でも、カメラって世界を広げてくれるものなんだなって考え方が変わった。例えば、意外と空を見ていなかったんだなって気づいたり。

─何か、カメラを手にするきっかけがあった?

うーん、たぶんないと思います。理屈づけるといくらでもあるんですが、そうなってた。手に取るのも運だったというか、必然だったというか。ただ、やはりカメラを持ってから目線も変わったし、さっき空の例を出しましたが、横の動きしかなかったのが、上下の視線の動きが増えたり。心境的にもフォーカスがすごく深くなったと思う。あと時間の考え方も変わった。1秒が重なって1分になるってことを改めて感じたというか。雲の様子ひとつでも、1枚目と2枚目は全然違う。それは偶然なのかもしれないけど、偶然って何かと向かい合っていないと起こらない。だから常に一瞬一瞬と、眼で向かい合っていたいと思うようになった。

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