Pファンク、バーニー・ウォーレル逝去:"鍵盤の魔術師"が音楽界へ遺したもの

バーニー・ウォーレルはパーラメント、ファンカデリック、トーキング・ヘッズのキーボード奏者。がんの治療中だった (Clayton Call/Redferns/Getty Images)

ロックの殿堂に名を刻み、トーキング・ヘッズの非公式メンバーも務めたバーニー・ウォーレルが72歳で死去。

バーニー・ウォーレル。パーラメント/ファンカデリック、トーキング・ヘッズのキーボード奏者で、ロックの殿堂入りも果たした彼は、米国時間6月24日の夜死去した。享年72歳。がんの治療中だった。

「バーニーは、ここから大いなる魂の許へと旅立ちました」と、24日、ウォーレルの妻、ジュディはフェイスブックに書いた。「安らかに眠ってね、私の愛する人。あなたは間違いなく世の中をより良い場所にしたわ。再び会う日まで、神と共にあらんことを」。

ジョージ・クリントンはビルボード誌に対し「とても大きな喪失感だ」と語っている。「音楽の世界は変わり続ける。だが、バーニーがファンクだけじゃなく、ロックやヒップホップに遺した影響と献身は、永遠に感じることができるだろう。バーニーは、親しい個人的な友人で、一個人として悲しんでいる。Pファンクは、この悲しみに際して、彼の家族とファンと共に喪に服す。世界はバーニーを失って、少し暗く、少しファンキーでなくなった」。

この1月、ウォーレルは"軽度"の前立腺がんとステージ4の肝臓がんと闘っていることを明かした。その時、ウォーレルの妻ジュディは、最後のアルバムとなる『Retrospectives』を彼の存命中に完成させられるよう、ファンに1万ドルの寄付を募った。Webサイト"YouCaring"でも、ウォーレルの医療費の金銭的負担を軽くするために、7万5千ドルの寄付が募られるところだった。

Translation by Kise Imai

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