テイラー・スウィフト、元カレについて歌った破局ソング15選

『ピクチャー・トゥ・バーン』

インスピレーション源:ジョーダン・アルフォード

歌詞:あのいまいましいオンボロトラックは大嫌いだった、一度も運転させてくれなかったし/あなたって田舎者で薄情で、嘘がほんとに下手な人

曲の背景:スウィフトのデビュー・アルバムに収録されている『ピクチャー・トゥ・バーン』。この曲で、彼女は初めて自身の苦い失恋の経験を歌にした。ジョーやハリーより以前、高校時代に交際していたジョーダン・アルフォードに深く傷つけられたスウィフトは、焼けつくような切ないカントリーを書き上げた。曲の中で彼女は、自分の友達に彼がゲイだと言いふらし、彼の友達全員と付き合うするつもりだと歌っている。そしてもちろん、写真を燃やして彼の存在を消し去るのだ。それ以降、スウィフトはもっとニュアンスを効かせた進歩的な曲を作るようになったが、16歳という若さで発表したこの曲からは、ポップシンガーとしての彼女の才能が垣間見える。

14年になって彼女を苦しめた原因が明らかになった。アルフォードは、当時スウィフトの親友であったチェルシーと浮気をしたのだ。現在はアルフォードの妻であるチェルシーはデイリー・メール誌に真相を打ち明け、自分たちのことを歌った曲が他にもあるか知りたいと語った。「私たちは面白いと思ったわ。ジョーダンは、俺は田舎者なんかじゃない!彼女が田舎者に仕立て上げただけだよ!と言ってたけど。だけどそれ以外はちょっとした冗談みたいに感じただけよ」

『ティアドロップス・オン・マイ・ギター』

インスピレーション源:ドリュー・ハードウィック

歌詞:私を見つめるドリュー、嘘の笑顔を浮かべる私 そう、彼は気づかない/私の願いも、求めるものも、二人のあるべき姿も/彼がよく話題に出す女の子は、きっとすごくきれいで/私が手に入れられないすべてを持っているのね

曲の背景:テイラー・スウィフトの人生に大きな影響を及ぼした2人の男性、ティム・マグロウとドリュー・ハードウィックの名前は、セルフ・タイトルのデビュー・アルバムにそのまま引用されている。実際は彼らのどちらとも交際があったわけではないが、ひそかな憧れはスウィフトにインスピレーションを与え、繊細な心を歌ったシングル2曲はカントリー・チャートで上位を記録した。『ティアドロプス』は、他の誰かに恋する友達への切ない片思いを歌っている。「"彼"は毎日そこに座って、ある女の子について私に話すの。彼女がどれほどきれいか、どれほど優しくて頭が良くて完璧かをね」スウィフトは自身のサイトでこう述べている。「私は隣に座って彼の話を聞きながら、"ほんとに良かったね"って言うの。そんな風に思ってもいないのに」

ハードウィックは、この曲が出るまで彼女の気持ちに全く気づいていなかったという。彼はスウィフトに連絡を取ろうとしたが、ひどく気まずさを感じた彼女は、彼に電話を返すことはなかった。だが曲のリリースから2年経った頃、彼がスウィフトの家を訪れたことをを、後にわずかに苦々しい口調で語った。「彼が取った行動についてはこう考えているの」突然家の前に現れたハードウィックについて、スウィフトはワシントン・ポスト紙に自分の見解を述べた。「彼は友達と一緒だったの。だからこの曲は本当に自分がモデルだとみんなに証明したかったんじゃないかしら。それか単に友達になりたかったのかもしれないし、私がまだ遠くから想っていると考えたのかもしれない。まあそんなところね」

15年後半、ハードウィックと妻のジョニは、児童虐待の疑いで逮捕された。

Translation by Aki Urushihara

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