パティ・スミス、ニコのトリビュート・アルバム『キラー・ロード』9月に発売が決定



ニコは以前、スミスに初めて会った時の印象について回想している。デイヴ・トンプソン著『ダンシング・ベアフット:ザ・パティ・スミス・ストーリー』によると、「パティに初めて会ったのは、アンディのところだった」と彼女は語っている。「ネズミみたいに痩せててね。でも、ルー(・リード)と同じニュージャージーの出身だったから、問題なかったわ。無口な人で、立ってみんなを見てるだけだった。名前すら知らなかったかもしれない」(注:リードは、ブルックリン生まれのロングアイランド育ち)

彼女は後に、スミスを「書く方から歌う方にシフトした彼女は、女版レナード・コーエンね。それに、痩せてて強いところが好き」と称賛している。

スミスは後に、ニコの人生において重要な役回りを務めることになる。ニコによると、彼女がなくしたハーモニウムを、パリの"どこかの店"でスミスが買い戻したのだ。「とってもうれしくて、きまりが悪かった」とニコは述懐している。「お金を返すって言ったんだけど、彼女、このオルガンはプレゼントだと言って譲らなくって・・・泣けちゃったわ」――ニコは、遺作となった1985年のアルバム『カメラ・オブスキュラ』で、再びそのハーモニウムを演奏している。

Translation by Naoko Nozawa

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