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トム・モレロが語る音楽と政治:「ジャスティン・ビーバーも含め、全ての音楽が政治的」

Rolling Stone | 2016/05/26 14:00

| 「音楽は規範を守るか、規範に反抗するかのどっちかなんだ」とレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストが語る。 |

トム・モレロ、音楽と政治の関係性について自論を展開。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロが、ジャスティン・ビーバーやセレーナ・ゴメスをも含めた全ての音楽が政治的だと最新インタヴューで語ってくれた。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは解散前、"権力機構に対する憤激"というバンド名の通り、その時代で最も影響力のある政治的思想を持ったバンドだった。この歯に衣着せぬ発言をする4人組のバンドは、警察の残忍さやサパティスタ民族解放軍の革命運動を歌い、それをロックのヒット曲にするという唯一無二の才能を兼ね備えていた。そしてこの度、バンドのギタリストであるトム・モレロが、ロックの殿堂博物館との最新インタヴューの中で、「音楽の100%は政治的だよね。音楽は規範を守るか、規範に反抗するかのどっちかなんだ。つまりアーティストは全員、政治的だってこと」と音楽の政治性について語っている。

「まあ、ジャスティン・ビーバーとかセレーナ・ゴメスは、自分たちが政治的なアーティストだとは思ってないだろうけど、エンターテイメント性が高くてファンに愛されるあの子たちの音楽って、現代版の"パンと見世物"なんだ」トムはこう意見し、さらに次のように話している。「権力に対して批判的でないってことは、権力に黙って従っているってこと。俺のiPodにノリノリな曲がたくさん入ってないとは言わないし、もちろんそんな曲が必要な時もある。でも俺は、自分が作る音楽で発信するメッセージとその行動を意識することの大切さも知ってるんだ」

トムのこのインタヴューは、米オハイオ州クリーブランドを象徴するロックの殿堂博物館で5月20日より始まった特別展『Louder Than Words: Rock, Power and Politics』のためのもので、他にもデヴィッド・バーン 、メタリカのラーズ・ウルリッヒ、トゥイステッド・シスターのディー・スナイダー、グロリア・エステファン、ジミー・カーター元米大統領 、グレッグ・オールマン、U2のボノが音楽と政治の重大な関係性について意見している。ボノのインタヴューからは、『ブレット・ザ・ブルースカイ』のルーツを知ることができる。

また、ジミ・ヘンドリックスがウッドストック・フェスティバルで使用したフェンダーのストラトキャスター、ボブ・ディランの『時代は変わる』やブルース・スプリングスティーンの『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』といった名曲の手書きの歌詞、ベルリンの壁崩壊、ケント州立大学銃乱射事件 、#BlackLivesMatter(黒人の命も大切だ)運動などに関連するアイテムが展示されている。

「君は歴史を作ることができる。もし君がそれをやらないなら、他の人がやるんだ」トムはアーティスト仲間にこう警告している。

Translation by Miori Aien

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