メタリカ、レッチリのマネージャー、YouTubeを「悪魔」と呼び激しく非難

BBCのインタヴューで、メタリカのマネージャー、ピーター・メンチが、YouTubeを「悪魔」と呼び、彼らの広告主体のビジネス・モデルを激しく非難した。(Photo by Larry Busacca/WireImage for NARAS)

ピーター・メンチ、無料動画サイト業界の巨大企業による広告主体のビジネス・モデルは「支持できない、俺たちは滅びる」と語る。

BBCの報道によると、メタリカやレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ミューズのマネージャーであるピーター・メンチは、YouTubeを「悪魔」と呼び、オンライン・ビデオ業界の巨大企業によるビジネス・モデルは、ミュージシャンが支持できるものではないと語ったという。

メンチは、インターネットと著作権侵害が音楽業界に与える影響を検証するBBCラジオ4の新ドキュメンタリー『The Pirate Ship』で、「俺たちは一切対価をもらっていない」と語り、こう補足した。「YouTubeの問題を対処する人がいなければ、俺たちは滅びるだろう。もう終わりだ。誰かが止めないといけない」。

YouTubeの現行モデルでは、ミュージシャンがビデオの周辺に広告を配置しすることでお金を儲けることができるようになっているが、国際レコード産業連盟(IFPI)が出した最新の年次報告書によると、YouTubeやSoundCloudなどのプラットフォームで消費された音楽の利益と音楽業界が生み出した収益の総額との間で「価値の乖離」が増してきているという。無料配信プラットフォームを利用する9億人の消費者が2015年に生み出した利益が6億3400万ドルである一方、有料のストリーミング・サービスに登録する全世界の利用者6800万人が生み出した利益は約20億ドルになると、IFPIは推定している。

「無料で入手できるものにお金を払わせるのは困難である。それが消費者行動の基本なのだ」とメンチは述べた。確かに、2000年、メタリカがNapster相手に訴訟を起こした時(2001年和解が成立)、不名誉にも彼らは無料音楽配信との戦争の火蓋を切っていたのだ。

Translation by Shizuka De Luca

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