The BONEZインタヴュー(前編):「誰がどう聴いても、RIZEでもないP.T.P.でもない、The BONEZのものができた」

By Joe Yokomizo
The BONEZのメンバー:左から、T$UYO$HI(ベース)、JESSE(ヴォーカル&ギター)、ZAX(ドラム)、NAKA(ギター)の4人
The BONEZのニューアルバム『To a person that may save someone』が3月にリリースされた。その反応もメンバーたちに返ってきたリリース後に、JESSEとT$UYO$HIに話を聞いた。

本作は、彼らにとって、これまでの作品とまったく違う意味を持つという。前編、中編、後編の3本でお届けする本インタヴューの初回は、その結成にまで話は及んだ。初ワンマンの12日前にT$UYO$HI が所属するP.T.P.のヴォーカル・Kが逝去。その発表の翌日にThe BONEZのワンマンライヴが決定していた。ライヴをやるかどうか、そんな迷いからこのバンドは出発した。

―『To a person that may save someone』、マジでヤバイですね。心揺さぶられまくりですよ。

JESSE:ありがと! 毎回名作を作ろうとがんばるんだけど、とはいえ、it’s not easyだから。だけど、基本的にウチらが背伸びしないで作れるものってなんだろうって考えると、時代的にいうと90年代のオルタナティヴだったりグランジだったりパンクだったりするわけ。それは、ジャンルはなにも関係ないんだよね。そんな90年代が、今回のアルバムのメインのテーマとして、自分の中であった。まぁみんなの中ではThe BONEZにはP.T.P.(Pay money To my Pain)、RIZEのイメージがあるから"ラウドロックだろ"っていう先入観がけっこうあるかもしれないけど。

T$UYO$HI:さっきJESSEが来る前に言われたところだよ。居酒屋とかを破壊してるイメージがあるって(笑)。

―The BONEZの打ち上げってTOSHI-LOWとCrossfaithを足したみたいなイメージですもん(笑)。

JESSE:(笑) P.T.P.、RIZEってもののイメージを打破しようともしてなかったけど、自然に打破できたものにもなったし。そんなに構えて作ったアルバムでもなかったんだけどね(笑)。

T$UYO$HI:今回も基本は変わってないよね。1枚目の『Astronaut』を作る時から、20歳過ぎくらいの頃、ディスクユニオンとかで中古のCDを買うだけでうれしい・・・あの頃に聴いてたような音楽が、なんだかんだいって好きなんだなということを、The BONEZに思ってた。そういう自分がいいと思うものを素直に出そうという感覚は、根本にあるうえで、それが何かって言えばJESSEが言ったみたいな90年代の音楽好きだよねっていうだけで。それを目指して作ってるわけでもなく、やりたいことを、俺らでやれることを作ってきたわけで。

JESSE:そうね。でも、バンド始めた時って、(レッド・)ツェッペリンも、(ザ・ローリング・)ストーンズさえも、どんなバンドも最初は拙いわけ。だけど1枚目のアルバムを作ると、「うぉー! やっと自分らの作品ができたぜ!」って、他のどのアルバムにも比べられないものになると思うんだ、全バンド。今回は、またその1枚目が作れた感じがするね。

T$UYO$HI:わかる。

JESSE:ファーストの『Astronaut』を作って、ミニアルバム『Beginning』も作ったんだけど、音のクオリティも今回が一番いいのかな。で、そういうこともひっくるめて、気持ち的に「うぉー! Debut album作れた! みんなに渡したいな。みんなに聴かしたいな」って感じなんだよ。何枚も作ると、できたアルバムをプレゼンすることがいやらしくなるって感じてくるんだけど、今回はそんなのもなしに、1枚目の時の衝動じゃないけど、全員に渡したいし、全員に聴かせたいし。恥ずかしいぐらいに「アルバムできたんだよ!」って言っちゃってる感じなんです、今(笑)。

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