鴻上尚史が語る清志郎:「僕は清志郎に感動しました」

By Joe Yokomizo 2015/02月号 P34〜35 |
ローリングストーン日本版 アーカイヴ・インタヴュー
2015年2月号 特集「忌野清志郎、不滅の魂」

忌野清志郎、この1曲/鴻上尚史 劇作家、演出家

82年、大学生の時に、第2作目の『宇宙で眠るための方法について』を上演したんですが、その冒頭とエンディングで、この曲をフルボリュームで流したんです。当時、演劇界では今で言うJ-ROCKを大音量で使うことはほとんどなくて、演劇というのはもっと高尚、お勉強的でなきゃいけない、というような空気がありました。でも、ここに僕たちが感じている言葉がある、自分たちと地続きのセンス、リアリティがあると思ったんです。その後、29歳の時に初めて撮った映画『ジュリエット・ゲーム』でも、小学校の教師が絶望して、授業をサボって屋上でこの曲を聴く、というシーンを作りました。屋上に上がったら、この曲しかないだろうと。

言ってしまえば、授業をサボって屋上で音楽を聴くなんてナイスな青春はなかったわけで。屋上はカギがかかってて出られなかったし、こんなカッコいい青春は送れなかった。だから、「トランジスタ・ラジオ」に感動したんだと思います。
Interview and Text by Joe Lowloon(Mitsuyo Kakuta)

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