プリンス、知られざる慈善家としての一面とは

プリンスの政治的な立場を定義することは容易ではない。一方で貧困層や黒人に強い関心を持ちながら、他方では経済的に力を与えたり支えたりすることの重要性を信じていた。「単純な赤でもないし、単純な青でもない」とジョーンズは語っている。「いわば彼は紫なのだ。経済のことを語っているところを見ると共和党なのかなと思うが、次の瞬間には人種差別と戦わなければならないなどと、民主党のリベラル派のようなことを言い出す。そこにあるのは洞察とインスピレーションの流れだ。要するに、彼は政治的にはパープルなのである」




左、プリンス、一番右、ヴァン・ジョーンズ(Heidi Gutman/ABC via Getty Images)



プリンスが特に熱心に取り組んでいた活動はあったかと聞かれても、ジョーンズは笑うばかりだった。「プリンスのやることに決まったパターンがあったかだって? 電話が壊れたのかと思ったよ。あの人は完全に予測不能だった」


Translation by Kuniaki Takahashi

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