怒髪天、増子直純にとっての清志郎:「ウルトラマンとか仮面ライダーと同じ」

By Joe Yokomizo 2015/02月号 P32〜33 |
ローリングストーン日本版2015年2月号掲載/増子直純 怒髪天
ローリングストーン日本版 アーカイヴ・インタヴュー
2015年2月号 特集「忌野清志郎、不滅の魂」
忌野清志郎、この1曲/
増子直純 怒髪天

北海道真駒内オープンスタジアムっていうのが あって、高校生の時、そこでRCとサザンがジョイント・ライヴ(HOKKAIDO SUPER JAM ’ 83)をやったの。友達2人と観に行ったんだけど、そいつら、サザンが終わったら帰っちゃって。それで夕暮れのスタジアムで初めてのRCをひとりで観てたら、「お墓」をやったのよ。ちょうど失恋した時期でさ、涙が出てきちゃってよ。最高だったなあ。すごく素敵な思い出なんだよね。

歌詞も秀逸だし、曲もレゲエ・アレンジで、ホーンとあのイントロが……胸にキュンとくるんだよなあ。多感な頃だったから、なかなかこういうふうには思えなかったけどね。俺を振った彼女へ、歌ってやりたかったよ。男の失恋ってこういうことだぞ!ってね。俺の気持ちを代弁してくれてるっていうかさ。

30年バンドをやってきてラヴソングは3曲ぐらいしか書いてないんだけど、それはすでに俺の気持ちを伝えてくれる清志郎さんの曲があり余るほどあるからなの。すごくわかりやすい歌詞で、それでいて、いろいろと想像できる比喩表現もある じゃない? あと、シニカルであったり。それって大事でさ。これは年々思うな。怒りを怒りのまま放出したところで、毒を毒のまま食うヤツなんていないから。いわゆる遊びとか何かしらのユーモアとかでくるんで、食わせるもんだよ。
Interview and Text by Joe Lowloon(Mitsuyo Kakuta)

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