オバマが語る最後の挑戦(後編):気候変動に立ち向かう

By JEFF GOODELL
Photo by Isaac Brekken/Getty Images for National Clean Energy Summit
大統領選をめぐる騒動もかまびすしい中、オバマ大統領はレガシー作りに勤しんでいた。これまでも数々の重要な改革を成し遂げたオバマ、最後の総仕上げは環境問題だ。

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―政治の話に戻しますが、石油カルテル、特にコーク兄弟が取り組みを加速させる際の最大の障害となっているのは間違いありません。彼ら石油業界の富豪は、クリーンエネルギーへの移行を全力で妨害しようとしています。最近、クリーンエネルギー補助金に反対するチャールズ・コークを名指しで批判、「それはアメリカのやり方ではない」と言っていましたが、あの発言にはどんな意味があったのでしょう?



私のネバダでの発言の後、彼らは自身の曲解に基づいて太陽光発電事業への補助金を撤廃しようと試みた。だがそれだけじゃない。州の公益事業体に圧力をかけ、自宅所有者のソーラーパネル設置費用を実際に引き上げようとした。それは市場の仕組みに反するというのが私の主張だ。一方で彼らは、議会が廃止を拒んだ巨額の補助金を喜んで受け取り続けている。私自身は毎年この補助金の撤回を求めているのだが。

自由市場の原理とイノベーション、起業家精神の話になると、誰もが非常に慎重になる。必ずしもコーク兄弟を名指しする必要はない。従来型エネルギー産業の人々の多くに言えることだが、彼らは成熟した、安定的な産業のための馴れ合いの取引や、簡単に受け取れる補助金の上にあぐらをかいている。一方、クリーンエネルギーの開発となると、単純に補助金に反対するだけでなく、積極的に競争相手を締め出しにかかる。

興味深いのは、ティーパーティの一部メンバーが、環境保護運動と独自に結んでいる連合だ。効率性を高めて家計負担を小さくする、環境にも優しいソーラーパネルの設置や、エネルギー供給方法の変更、従来型の配電網の刷新が望まれているのであれば、政府はそれを支援しようとすべきで妨害しようとすべきではない。


2009年、オバマ大統領と胡錦濤 国家主席(Photo by Feng Li/Getty Images
Translation by Takamune Murase

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