トランプにビジネスセンスはあるのか?失敗した事業13選

By TESSA STUART
富を誇張しているのではないかと指摘されると、繰り返しその相手に訴訟をちらつかせて脅しをかけてきたトランプ(Photo by Jabin Botsford/The Washington Post via Getty Images)
トランプは富を誇るのが大好きだが、その経営判断はかなり怪しい

ドナルド・トランプは、自ら築いた巨万の富を大統領選キャンペーンの中核に据えてきた。いわく、有権者は彼の鋭いビジネスセンスを信頼すればよいというわけだ。しかしながら、この戦略にはいくらか問題がある。というのは、(1)自分で売り込んでいるほどには、彼は独力で立身出世したわけではない。実際、不動産ディベロッパーだった父親のおかげで、彼はかなり恵まれたスタートを切っている、(2)自分で言うほどには、彼の財産はおそらく大きくない、(3)自分でほのめかしているほどには、彼の事業の成果は一級品ではない(悲しいことに!)

トランプはキャンペーン・ウェブサイトで自身の資産を"100億ドル"以上だと自慢している。トランプ陣営が連邦選挙委員会に開示した資料では、資産総額は87億ドルと、やや保守的に見積もられている。一方、フォーブス誌はトランプの資産総額を45億ドルと評価している。ベビーキャロットのような短い指以上にトランプが気にしていることが、この資産総額だ。トランプはこれまで、富を誇張しているのではないかと指摘されると、繰り返しその相手に訴訟をちらつかせて脅しをかけた。2005年には、トランプ帝国の資産総額を1億5,000万ドルだと推定した書籍『トランプ・ネーション(TrumpNation)』の著者に対して、実際に訴訟を起こしている(訴訟は後に却下)。フォーブス誌の編集者も、同誌によるトランプの推定資産額を修正するよう、トランプが定期的に圧力をかけてきていることを明かしている。

トランプは「問題は何もないことを保証する」と言うかもしれないが、我々には本当の彼の資産額を知るよしもない。トランプは、党内外からの要請にもかかわらず、税務申告資料の開示を拒んでいる。実際には彼がトランプ帝国のすべてを所有しているわけではないということが、彼が納税資料の提出に二の足を踏んでいる1つの理由なのかもしれない。このことはライセンス契約の言葉を駆使してトランプが曖昧にしようとしてきた事実だ。トランプ・ブランドのプロジェクトや製品は、ほとんどが第三者によって製造・販売されているのであって、トランプ自身はそこからほんの一部を名前のライセンス料名目で得ているだけなのだ。トランプの尺度では、彼の名前こそが最も価値のある資産だと言うことになる(フォーブス誌は次のように書いている。「トランプは、自身のブランドとブランド関連取引に、33億ドルの価値があると主張している。我々の評価では、彼のブランドは1億2,500万ドルにすぎない」)。実際のところ、"トランプ"ブランドはこれまで繰り返し、いい加減な構想、雑な仕事、怪しげなキャラ設定の代名詞になってきているのだ。

次頁より、トランプの特筆すべき13の失敗した事業を紹介する。
Translation by Kuniaki Takahashi

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