ジョージ・マーティンのプロデュースアルバム人気ベスト10


3位 ザ・ビートルズ『リボルバー』(1966年)




ビートルズとマーティンは、アルバム『リボルバー』でもポップ・ミュージックの可能性を押し広げるアーティストであろうとした。アルバム『ラバー・ソウル』で始めたスタイルを継続し、本作はサイケデリックで芸術家気取りでありながら、分かりやすくダイナミックなものだった。『イエロー・サブマリン』や『トゥモロー・ネバー・ノウズ』といった楽曲は、奇抜なアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の土台を築いた。





2位 ザ・ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967年)




アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』は、より幻想的かつシュールで前衛的なビートルズの特徴を見せつけるもので、ザ・ビーチ・ボーイズのアルバム『ペット・サウンズ』から得たインスピレーションの影響が強かった。「『ペット・サウンズ』がなかったら、『サージェント・ペパー』は生まれなかっただろう。『ペパー』は『ペット・サウンズ』を目指して作ろうとしたもの」と、マーティンはビーチ・ボーイズのボックス・セットのライナー・ノーツに記している。当時の人気バンドの影響を越えて、信号処理を駆使したマーティンによる壮大な実験の結果、このアルバム独自の雰囲気や全体的なサウンドが出来上がり、『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』やシンプルで魅力的な『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』などのテクニカルな名曲が生まれた。





1位 ザ・ビートルズ『アビイ・ロード』(1969年)




当然ながら、多くのファンがビートルズの最高傑作と見なすアルバムもマーティンが手掛けた作品である。『アビイ・ロード』はファブ・フォー(むしろマーティンを入れたファブ・ファイヴと呼ぶべき)が共にレコーディングを行った最後のアルバムだ。『アビイ・ロード』よりも前に録音されたビートルズの実際のラスト・アルバム『レット・イット・ビー』のセッション中に悪化したバンド内の緊張関係をものともせず、1969年にリリースされたこのアルバムは各メンバーのユニークな個性やスタイルが完全に表現されている。有名なレノン=マッカートニー合作曲だけでなく、ハリソンとスターもそれぞれ最高の楽曲(特にハリソンはロマンティックなバラード『サムシング』)を提供して本作に貢献した。



Translation by Shizuka De Luca

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