放送終了から50年、アニメ版ビートルズを振り返る

第14回:『Don’t Bother Me/No Reply』



このエピソードは映画『007』シリーズとビートルズの映画『ヘルプ!4人はアイドル』のパロディーだ。ビートルズは、表紙に「ビートルズの新曲」と書いた最新曲のノートを泥棒に狙われ、大変な目に遭う。レノンのキャラクターは終始間が抜けているが、マッカートニーの方は、『A Hard Day’s Night』に登場する問題を起こしたがる厄介な老人のようだ。このエピソードには見る度に細かい発見があり、楽しみは増す一方だ。例えば、バカなことをしようとする時のマッカートニーの表情は見ものだ。


第34回:『Penny Lane/Strawberry Fields Forever』



ビートルズ関連の映像作品で最も優れているのは、「ペニー・レイン」と「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」のプロモーション映像だと言う人もいるかもしれないが、この2曲がタイトルになっている第34回もかなり粋だ。ビートルズは「ペニー・レイン」通りで強盗と戦い、その時流れる同曲は子供時代に連れ戻してくれる。子供の頃は誰でもヒーローになることを夢見ただろう。次のエピソードでは、ビートルズが孤児院で子供たちを元気づけ、レノンの最も個人的な曲が美しく響き渡る。

Translation by Satoko Cho

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