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相次ぐスターの訃報、クラシック・ロック時代の終わりを考える

DAVID BROWNE | 2016/03/01 17:00

| Photo by Neilson Barnard/Getty |

先日はJ.D.サウザーにインタヴューを行った。彼がイーグルスのグレン・フライにはじめて出会ったのは1968年のこと、その後彼は自分自身のキャリアを歩む一方で、いくつかのイーグルスの最も有名なヒット曲(『我が愛の至上』『ニュー・キッド・イン・タウン』)を、フライやドン・ヘンリーと共作している。サウザーはインタヴューの直前まで、フライと共通の友人であるリンダ・ロンシュタットと電話で話をしていた。リンダは「まるで世界が変わってしまったみたいだよね」と言い、サウザーは「ああ、まったくだ」と答えたのだという。

2人ともフライとは40年以上の知り合いで、彼らが交わしていたのは個人的な思い出だ。しかしそのセリフは、ここ数年、冷や水をかけられるようなニュースを連打されてきた、多くのクラシック・ロック世代に当てはまることかもしれない。1人、また1人と、我々はロックの基礎を作った人たちの多くを失い始めているように思える。さらに気に障るのは、そんなニュースがしばしば、あ然とするほどの平凡さを帯びていることだ。

先月のスコット・ウェイランドの薬物過剰摂取事故は、こうした不幸な偶発事故が、ロックンロールの世界ではドラムソロ並みにありふれたことだ、という事実を思い起こさせてくれた。自殺、溺死、ステージ上での感電死、飛行機やクルマの事故、窒息、その他の異常な状況で亡くなったミュージシャンは多く、それだけで1冊の本になるほどだ(実際に本も出ている)。しかし、フライの死因は、リウマチ性関節炎と急性潰瘍性大腸炎と肺炎の合併症だったのである。このことが思い起こさせてくれたことは、我々がついに、老化の影響によってミュージシャンを失い始めているということなのだ。

過去3年で我々は、デヴィッド・ボウイ、ドアーズのレイ・マンザレク、ジョー・コッカー、ジャック・ブルース、トミー・アーデライ(・ラモーン)、レミー・キルミスター、ナタリー・コール、フェイセズのキーボーディストであるイアン・マクレガン、スリードッグナイトのコリー・ウェルズに別れを告げた。死因は、がん、心臓疾患、脳卒中などだ。もちろん、彼らが全盛期にふけっていたワイルドでクレイジーなライフスタイルのせいで病気が悪化したということはあるのだろう。ツアーは厳しく、さまざまな過剰を伴っていたはずだ。しかし結局、皆加齢に伴う病気で亡くなっているのだ。
Translation by Kuniaki Takahashi

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