ホリエアツシが考える「戦争をしない国」になるためのアクションとは

By Joe Yokomizo 2015/07月号 P116〜118 |
Photographs by Maciej Kucia (AVGVST)

─意見をぶつけることはすごく大事なことで、そこに触れないで何事もなかったようにしていることがいちばん良くないことだと思います。そうしているうちに、話題にすること自体がタブーになっちゃうというか。

今は何でもかんでも曖昧で、事なかれ主義が蔓延しているけど、ちゃんとはっきり言いたいし、知りたいという人も、もちろんいると思うんですよね。情報源や発信の手段が限られたメディアだけになってしまって、そういう人たちの居場所がなくなっているのはもったいないですよね。

─そうですよね。

そういう主張をすると、サブカルみたいなレッテルを張られたりしますけど。そういうことじゃねえだろうっていう(笑)。

─戦争反対って言ったらサブカル扱いされたらたまったもんじゃないですよね。

僕の場合は、歌詞に書いてしまった後に反応について考えて、そこまで冒険はしないほうなんですけど。自分の中に湧いて出た気持ちなんだから、人を傷つけるような言葉でなければ、歌っていいんだと。思っていることが内面に押さえ込みきれずに、表面に表れて文字になっていくみたいな感じです。

─そういう面では、ストレイテナーというバンドがメジャーでこういう歌を出せるというのは、すごくうれしいし、いいことだと思うんですよね。反響も大きいと思うし。

僕自身は、自分が思っていることを歌にして、強い印象を持たせるようなタイトルをつけて、「この曲は戦争をテーマに書きました」と明確に打ち出すということをしただけで。特にほかの人とは何の変わりもないと思っていますね。誰もが持っている感情について歌ったという、本当にそれだけのことです「何かに抗議して立ち向かっていこうぜ」みたいなメッセージでもなく、心の中にある平和への願いを今一度膨らませて出していこうよという想いなんで。「僕はそれを歌にしました。あなたはどうしますか?」っていうような。

─なるほどね。

だから、何か大きいことをやったっていうつもりもない。でも、10年以上こうやってバンドを続けてこられたので、戦後70年という節目の年にこういう曲を発表するというのは、自分で自分の作る音楽に使命を課して、この時代に残すうえで必要なことだと思ったんです。
Text by Mari Minakuchi (RSJ

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