ホリエアツシが考える「戦争をしない国」になるためのアクションとは

By Joe Yokomizo 2015/07月号 P116〜118 |
Photographs by Maciej Kucia (AVGVST)

─そういう状況で平和への意思を明確に歌ってくれているのは、とても心強いです。

みんなどこかで自分とは関係ない世界の話だと目を背けてるんだと思うんです。でも、実際に自分が戦争に巻き込まれるような事態に直面したらどうするか問われたら、それは「ノー」なはずですよね。それを口に出せば、流れも変わるような気がしてならないです。大きいところを動かそうとしなくても、ひとりひとりが声に出すだけで変わっていくと信じたいです。

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Photographs by Maciej Kucia (AVGVST)

─ただ、戦争やエネルギーに関することを声を大にして言うと、いろんなところから叩かれたりしますよね。

そうですね。ただ、叩かれることに対して敏感すぎるというか、叩かれないようにしようという意識が強すぎる気はしますね。海外では、メディアでも、叩いたり叩かれたりしてなんぼみたいなところもあるじゃないですか。バンドもそうだしね(笑)。

─そうだね、レビューとかばんばん叩くしね。

そうそう。バンド同士も悪口言い合ったり(笑)。

─オアシスとか、ケンカばっかりしてたりするから(笑)。

そうですよね。いちいちケンカをせずに曖昧なままにしておけるのは、温和な日本人のいいところでもあるとはと思うんです。でも例えば戦争の教育とかも一方的に教わっている感じで、生徒同士が意見をぶつけ合ったりするようなことはなかったんですよね。今さらなんですけど、僕も学生のうちにそういうことをやるべきだったのかな、とは思います。日米、日中、日韓関係に関しても、深刻に考えずに小学校から高校まで過ごしてきたような気がしていて。実際に韓国人とかに会っても、歴史認識の問題に触れることに消極的になってしまうのは、自分たちはこう思っていると主張できるまでの準備ができてないからだと思います。日本という国を愛していて守りたいのに守る言葉が出てこない。70年間戦争をしてこなかったわけだから、確固たる意志を持って、他国の人に対しても平和への願いをアピールできるだけのイメージを、自分たちの中で持つべきだなと思いますね。
Text by Mari Minakuchi (RSJ

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