ホリエアツシが考える「戦争をしない国」になるためのアクションとは

By Joe Yokomizo 2015/07月号 P116〜118 |
Photographs by Maciej Kucia (AVGVST)

─その答えというのが、いかなる理由があろうとも戦争はしないんだっていう意思なんですよね。

うん。僕は日本という国がすごく好きなので、ほかの国になめられたくないという気持ちはもちろんあります。仲間とそういう話をしていると、ケンカを売られたら対抗できるような戦力や防衛力が必要だ、みたいな考え方も当然出てきますよね。でも、どんなにボコボコにされようが、絶対に殴り返さないというほうが、人間として強いと思うんです。そんなことが国際社会で通用するのかと言ったら難しくて、理不尽に殺されるのかもしれないですけど。

─少なくとも戦後の日本が世界からリスペクトされてきた理由は、戦争をしない国だからということが大きいと思います。

そうですよね。外国でたびたびジャパン・バッシングがある時なんかも、日本国内で世論的に外国人に対する仕返しみたいな動きが活発になることはないと思うんです。そういうところは、日本のいいところだと思います。

─しかし、また時代が不安定になってきているのは感じられますよね。

でも、その不安定さに気がついていない人も多いと思うんですよ。

─確かに。戦争をしている側も平和のために戦うって言っていたりする。

世界を見ると、民族とか宗教とかのっぴきならない理由がたくさんあるんだというのがわかります。でも、日本は太平洋戦争に負けて、二度と戦わないことを宣誓しているわけですよね。それってめちゃくちゃ強いなと思って。「もう戦争はしませんよ」と一点張りで言えるというのは、何よりも強みになるんじゃないかと思うんですよ。それだけで十分というか。戦争をしないという意志を国民全員がちゃんと声に出していれば、非暴力の国を攻撃することはできないと思うんです。他国の脅威に対抗することを考える前に、日本人として戦争に対しては絶対に「ノー」ですということを、言っていくべきだと思っています。

─みんなが戦争反対って言ったら、もう余地ないですもんね。

そうなれば、政府も戦争をする方向には絶対に向かっていけないはずですよね。昔と違って今は情報のネットワークや通信手段が進歩しているから、市民も政治家もみんなつながっているし、コミュニケーションも簡単に取れる。だから、「私はこう思います」って他の人に言われたこと、を無視できなくなってきていますよね。「いや、ちょっと聞こえないです」っていうわけにはいかないっていうか(笑)。
Text by Mari Minakuchi (RSJ

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