ホリエアツシが考える「戦争をしない国」になるためのアクションとは

By Joe Yokomizo 2015/07月号 P116〜118 |
Photographs by Maciej Kucia (AVGVST)
ローリングストーン日本版 アーカイヴ・インタヴュー
2015年7月号 ロングインタヴュー ホリエアツシ (後編)
「声に出すだけで変わっていく」

〜前編はこちらから〜

─最初のサビの「語る言葉を失くしたときその花を探すから 答えはある」という歌詞の意味が気になりました。

「答えはある」っていうのは、原爆や戦争に対する「ノー」という答えです。おそらく戦争に賛成している人ってそんなにいないですよね。ほとんどの人が平和を願っていると思うんです。でも忙しい日々の生活の中では平和や平穏に感謝することも忘れがちで、あえて口に出したり祈ったりするのって、8月15日の終戦の日やその周辺の時期だけだったりするんじゃないかと思って。戦争の記憶が風化していくということはよく言われていますよね。だから、「語る言葉を失くしたとき」というのは、戦争を経験した方たちの、そのリアルな気持ちを語る言葉がなくなってしまった時のことを言っています。

─その前の「命の跡に咲いた花は 遠い国から届く便り」という部分はどうですか。

僕たちが直接体験談を聞ける人がいなくなった時に、代わりに語ってくれるのは、土地に宿っている命の跡みたいなものだと思うんです。木々や花や風景に、たくさんの人の魂が住んでいるというか。

─平和への願いが土地に染みついているということですね。

そうですね。その願いを思い出すんだっていうことですね。そして僕らが語り継いでいこうっていう。長崎に住んでいると逆にそういう「跡」みたいなものは意識しなかったりするんですけど、例えば広島に行ったりすると逆に「うわっ」てくらう時がありますね。原爆ドームのあたりで、急に涼しい風が吹いたりとか。霊感とかは全然ないんですけどね。だから1番のサビに出てくる「命」は、亡くなった命のことなんです。

─2番には、「命を懸けて守りたい」とあって、また「命」がでてきますね。

1番のサビと逆で、これから生まれてくる新しい命や、今生きている命のことを歌っています。新しい命を守るための「答えはある」ということです。
Text by Mari Minakuchi (RSJ

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