谷中敦と尾崎世界観が語る、LINEで作詞作曲したコラボ曲誕生秘話

By RollingStone Japan 編集部 2015/09月号 P58〜65 |
東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦(左)クリープハイプの尾崎世界観(右)(ローリングストーン日本版2015年9月号掲載 Photograph by Yoshikawa Horita)
ローリングストーン日本版2015年9月号アーカイヴ・インタヴュー
LIFE WITH MUSIC: 最先端のデジタル機器を通じて、今あるべき"音楽の聴き方を模索する。(前編)

東京スカパラダイスオーケストラにとって約1年ぶりとなるシングル(※2015年インタヴュー)は、クリープハイプの尾崎世界観をゲストボーカルに迎えた画期的な両A面。これまで名立たるボーカリストと数々の化学反応を披露してきたスカパラの歴史のなかにあって、今回のコラボはゲストとバンドの年齢差が最も大きいものとなった。しかし、そんな年齢差云々ではなく、注目すべきは言わずもがな両者の才能の見事な調和にある。『爆音ラヴソング/めくったオレンジ』の2曲は、間違いなく今までのどのプロジェクトとも似ていない、新機軸と言えるのものに仕上がっている。

"静"と"動"というようなユニークな対比を感じさせるパッケージや、キャッチーでいて染み渡るメロディ、尾崎氏ならではのハイトーンボイスと管楽器のアンサンブルなど聴き所は満載だ。しかし、その肝は歌詞にあると谷中 敦と尾崎世界観は言い切る。加えて、同シングルをハイレゾ音源の再生も可能なポータブルプレイヤーとポータブルアンプで実際に聴いてもらうことで、最先端の音楽の楽しみ方も検証していただいた。アナログやデジタルという垣根を語るのではなく、今はレコーディン時の音質にどれだけ近づけるかを追求する時代に突入しているという。新しいシングルをもとに、“新しい音楽の聴き方”もまた見えてきた。

─今回のシングルは、スカパラの歴史上で一番年齢差のあるゲストボーカリストということになりますが、単純に曲作りするなかで、世代間ギャップみたいなものは感じなかったんですか?


谷中:どうなんでしょうね? 世代間ギャップは年上のほうはあまり気がつかないと思うので、そこらへんは逆に尾崎くんに聞いてみたいところですね。

尾崎:特になかったですね。(スカパラのみなさんは)若いというか、話をすごい聞いてくれるから。とにかく(自分にも)興味を持ってくれるし。谷中さんは、尾崎くんどう思ってるの? とかいつでも最初に確認してくれるからありがたかったです。

谷中:やっぱり、相手がいくつであろうと話を聞いたうえで意見しないとね。話聞かないで意見しちゃうと、物作りをする上でお互いのアイデアも育たないので。そういうのはスカパラは鍛えられてますからね。それに年下でもアイデアを持ってしっかりと話してくれる人の話はしっかり聞きたいなって、そういう気持ちが常にあるので。あんまりこう年上の方が押し付けるようにコトを進めるとなんでも上手くいかなくなりますよ。わりとそういうのは(スカパラは)しっかりしてますね。
Text by Shigeo Hasegawa

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