ボウイ・トリビュート舞台裏:ナイル・ロジャースが語る「全てはアート」の誕生秘話

By Corbin Reiff
「僕の心の中では、ボウイはすごく喜んでくれたと思ってる。」と話すグラミー賞授賞式でレディー・ガガと共にボウイへのトリビュート・パフォーマンスを披露したナイル・ロジャース。(Photo: Kevin Mazur/Getty)
「僕の人生を本当に変えてくれた人に対する、僕なりの感謝の方法だったんだ。」と、ナイル・ロジャースは語る。

2016年2月15日(現地時間)に開催されたグラミー賞授賞式の目玉のひとつとなったのは、1月に18か月間の癌との戦いの末この世を去ったデヴィッド・ボウイへ捧げる、レディー・ガガのハイテク・トリビュート・パフォーマンスだ。映像技術を駆使した圧倒的なステージ演出と共に、レディー・ガガは『愛しき反抗』『スペース・オディティ』『チェンジズ』を含む、亡き大スターのヒット曲のメドレーを熱唱した。

デヴィッド・ボウイへ捧げる6分間、9曲のメドレー演奏というステージを作り上げるために、ガガが協力を求めたのは、シックのギタリスト、ナイル・ロジャースだった。キャリアの中で幾度とボウイとタックを組んできたロジャースだが、最も有名なのは1983年のアルバム『レッツ・ダンス』のプロデュースだ。そして今回、「ボウイ・トリビュート」の音楽ディレクターに抜擢された。ガガから直接電話で依頼を受けたロジャースは、何のためらいもなく、この機会を二つ返事で引き受けたという。「ほんの一瞬さえもためらわなかったね。光栄だったよ。」

ロジャースとのインタビューを通して、亡きミュージシャン仲間に敬意を払おうというロジャースの決意と共に、ガガが今回のトリビュート・パフォーマンスを、完璧にやり遂げようと意気込んでいた様子を強く感じることができた。「あんなに熱心にプロジェクトの話を持ちかけてきた人なんて、今までいなかったよ。」とガガについて話すロジャースは「彼女はまるで大がかりな映画にのぞむようだった。ほら、ダニエル・デイ=ルイスがリンカーンか何かを演じた時みたいに。本当にやる気がすごかったんだ。」と振り返っている。
このトリビュート・ステージの誕生の経緯、そしてレディ−・ガガ率いるクリエイター集団とインテルの最新テクノロジーを使った演出がどのようにできあがったのか、さらにロジャースにとってのボウイトリビュートの意味について、話を聞くことができた。

ー今回のデヴィッド・ボウイのトリビュート・パフォーマンスはどのような形で始まって、話を持ちかけられたのはいつのことでした?

もともと、ガガがグラミー賞授賞式でパフォーマンスすることが決まってたんだ。彼女の曲が1曲ノミネートされていたから。ダイアン・ウォーレンと作った映画の曲(『ティル・イット・ハプンズ・トゥ・ユー』)だよ。そしてデヴィッドが亡くなったすぐ後に、彼女がトリビュートをしたいって言ってね。アーティスト、レディー・ガガにとって、デヴィッドはおそらく唯一の計り知れない影響を与えた存在だったからね。
多くの反対があったかもしれないけど、グラミーがボウイへのトリビュートパフォーマンスをガガで行こうと決めたとき、彼女から電話がかかってきたんだ。僕とデヴィッドの関係を知っていたからね。
Translation by Miori Aien

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