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ローリングストーンズの必聴ブート盤5選

Colin Fleming | 2016/10/24 18:00

| Photo by Michael Ward |

ザ・ローリング・ストーンズ非公式のライブレコーディングを掘り下げる。

ザ・フーの『ライヴ・アット・リーズ』は、ロック史において片手で数えられる最高のライブアルバムのうちの1枚といっても過言ではない。そう考えると、同じリーズで録音されたもので他にも最高の1枚があるとほのめかすことは多少厚かましく感じられる。しかしあなたがブート盤に夢中ならば、ローリングストーンズがザ・フーと同じ場所で最高のパフォーマンスをし、彼らが具体的にハードロックの規範を始めた夜があることをもう知っているだろう。その夜の演奏は『Get Your Leeds Lungs Out』というブート盤にまとめられ、ライブ現場の記録の一つとして専門家たちの間にあらゆる論議を巻き起こしている。

例えばあなたは1971年3月13日のレコーディング—つまり『ベガーズ・バンケット』—をローリングストーンズの最高傑作と宣言するかもしれない。優雅さと生まれ持った実力、悲痛、リチャーズとテイラーの2つのギターの高鳴り、そして威勢よく堂々としたミック・ジャガーの振る舞いが混ざり合ったこの1つの記録を、公式のストーンズの作品すべてを超えるものとして発表することを彼らは気にすることはできなかったが。

しかしあなたが、ブート盤という麻薬を経験したことがなく、これに興味を持っているのであれば、ストーンズのリーズでの演奏が『スティッキー・フィンガーズ』の特別デラックス盤の3枚目のCDに収録され、聖なるリリースを果たしたのである。これはストーンズのいうイギリスへの餞別であり—これについては収税吏に感謝しなくてはいけない—クラブから1970年代の『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト』の徹底した恐怖を取り除いた環境で行われた。全体的に曲がりくねった流れとひっそりとしたグルーヴの中、カントリーに合わせた揺れが、シャッフルされたブルースと捻るようなリズムにまたがっていた。楽曲『デッドフラワーズ』をストーンズのまったくの古典的作品という人はいないが、間違いなくこの素晴らしいライブバージョンを聞きたがるリスナーなど多くの人にお気に入りの曲として評価されているようだ。この曲からすべてが始まった。ミック・ジャガーは南部のドライバーの持つ歯切れのいい訛りで、報われない愛の痛みに声を与え。ミック・テイラーのギターの流れが液体の黄水晶のようにその下を流れている。

私たちは明らかにコンサートの真っ只中にいる。しかしこのアルバムはすべてをより生活感に満ちた、経験的なものにし、本物のショーという雰囲気ではないものにしている。楽曲『ストレイ・キャット・ブルース』は極めて情熱的で美しいほど猥褻だ。「友人」に関する部分の詞はよりワイルドで親密であり、露骨に脚を開いている。この楽曲にはチョーサー的な俗悪さがあるが、ジャガーは明らかにこれを楽しみ尽くしている。『むなしき愛~ラヴ・イン・ヴェイン~』ではテイラーがこれまでの中で最高のソロを披露している。それは何か、デルタ地帯の最深部にあるローム土から掘り返されたもののようである。
Translation by Yoko Nagasaka

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