<助演男優賞>
Photo: Courtesy of Warner Brothers
クリスチャン・ベール『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
トム・ハーディ『レヴェナント 蘇えりし者』
マーク・ラファロ『スポットライト 世紀のスクープ』
マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』
シルベスター・スタローン『クリード チャンプを継ぐ男』
よお、エイドリアン。ロッキー復活に沸き立つ中、他の候補者は家に帰してもいいんだぜ。ベールやラファロでさえ、このカムバック攻勢には敵わないだろう。
獲るべき: マーク・ライランス
ロッキーの攻囲を阻む者がいるとすれば、それはライランスだ。スティーブン・スピルバーグによる古き良きスパイ・スリラーで、捕虜となったアメリカ人と交換されるロシア人スパイを演じ、驚くべき繊細さと才知を見せた。
獲るだろう: シルベスター・スタローン
スタローンはこれまで最も愛されたキャラクターの復活を慎重に成し遂げ、幅広い評価を得た。1976年のシリーズ第一作ではオスカーを逃したが(『ネットワーク』のピーター・フィンチが主演男優賞を受賞)、今回はそうはならないだろう。
獲るにふさわしい:
イドリス・エルバ(『ビースト・オブ・ノー・ネーション』)が候補から外れるとは。この侮辱的な事態に筆者がボイコットをしたいくらいだ。もちろん、『スポットライト』のマイケル・キートンとリーヴ・シュレイバーは素晴らしい。ポール・ダノは、『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』でブライアン・ウィルソンの才能と苦悩を上手く捉えている。そして、若干9歳のジェイコブ・トレンブレイは、『ルーム』の演技に寄せられた称賛の少なくとも半分には値する。だが、子供達に殺しの訓練する西アフリカの司令官として、エルバはずば抜けた演技を披露しているのだ。筆者は以前、助演男優賞にはエルバが選ばれるべきだと書いた。その主張は今も変わらないが、無知なアカデミーが相手ではどうにもならない。