永遠のラヴソング「男が女を愛する時」のカヴァー9選

マイケル・ボルトン(1991)
まずは、1991年のナンバ-ワンヒットレコードでマイケル・ボルトンが最優秀男性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞したことを一瞬だけ忘れてほしい。そして青い目の無名のソウル歌手の名をマイケル・ノトロブ(Notlob:ボルトンの回文)ということにして、新鮮な気持ちで曲を聞いてみてほしい。確かにこの歌手は天井めがけて声を張り上げ、パフォーマンスをお粗末にしてしまっているが、この曲の本質的な魅力は損なわれていない。奇妙な話がある。1979年から80年、ボルトンはブラックジャックというハードロックバンドのメンバーだったが、バンドが解散した翌年、ジャック・グレイソン・アンド・ブラックジャックという前出のバンドとは無関係のグループが「男が女を愛する時」のカヴァーをリリースし、国内チャートベスト20に入ったのだ。

バーバラ・マンドレル(1991)
マンドレルがセンチメンタルに歌い上げた「When a Man Loves a Woman」は、アルバム『Key’s in the Mailbox』に収録されている1曲であり、マイケル・ボルトンと似た調子で歌い上げられている(ボルトンより少し訛りのある鼻声バージョン)。実はボルトンとはこのアルバムで別の曲を共作している。元々マンドレルはディープ・サザン・ソウルの熱狂的ファンだった。彼女の最初の大ヒット曲は1969年のオーティス・レディングのカヴァー、「I’ve Been Loving You Too Long (To Stop Now)」だったし、その直後にはアレサ・フランクリンの「Do Right Woman – Do Right Man」をカヴァーしている。

Translation by Cho Satoko

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