永遠のラヴソング「男が女を愛する時」のカヴァー9選

カレン・ダルトン(1971)
ダルトンは1960年代前半のグリニッジ・ヴィレッジのフォーク・ミュージックシーンで活躍した素晴らしい歌手だが、今ではほとんど忘れ去られている。彼女の見事なしゃがれ声は澄んだトランペットのようでもある。ダルトンは自分の才能をどう生かすべきか他人の意見には興味を示さず、スタジオ・アルバムは2枚しか制作しなかった。けだるい調子の「When a Man Loves a Woman」は、1971年のセカンドアルバム『In My Own Time』に収録されている。バックバンドの演奏は綿密で揺れるような動きもあるが、ダルトンは歌詞やリズムと戯れながら、つらい心の傷を歌っている。


ベット・ミドラー(1979)
1979年の映画『ローズ』で1960年代の落ち目のロックスターを演じたミドラーの見せ場のひとつが、愛と傷心を訴えるとりとめのない独白から、「男が女を愛する時」を唸るように歌った派手なステージパフォーマンスだ。ミドラーは、役のキャラクターの大枠での元となっているジャニス・ジョプリンのスタイルにかなり近づけて歌っている。『ローズ』のサウンドトラックから最初にシングルカットされたこの曲は(そう、タイトルトラックよりも先だった)マイナーヒットとなった。

Translation by Cho Satoko

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