ロッド・スチュワート フェイセズ再結成、70歳で見つけた幸福

必要に駆られて彼の古い才能が一部蘇った。「『ザ・グレート・アメリカン・ソングブック』シリーズも作った。ソウル・ミュージックのアルバムも作った。ロックのカバー・アルバムも作った。僕は自分を窮地に追い込んだ。なぜなら曲を書くこと以外にもうあまりやることが無いからなんだ」と彼は言う。『アナザー・カントリー』は自分が所有するライブラリーで録音した。「13万ドルしかかからなかったよ。昔だったらスタジオ1週間分だね」と誇らしげだ。

スチュワートの初期のソロ曲のいくつかと同じように、『アナザー・カントリー』はヴァイオリンとマンドリンの音が効いていてゲール調の趣がある。「バットマン、スーパーマン、スパイダーマン」などのいくつかの曲は、幼い息子達、9歳のアラステアと4歳のアイデンからインスパイアされた。元モデルでスチュワートの8年来の妻であるペニー・ランカスターとの間に生まれた子どもたちだ。「アイデンをベッドに寝かせようとすると、彼は決まって『お話しを作って聞かせて』というんだ」とスチュワートは言う。「『何のお話しがいいんだい?』って聞くと『バットマンとスーパーマンとスパイダーマンのがいい』って」。『アナザー・カントリー』には、最新シングル「プリーズ」も彼のいつもの素晴らしい曲の数々と共に含まれている。そして衰えをみせない彼のヴォーカルの強力なショーケースとなっている。

Translation by Kise Imai

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