HYDEをより理解するための6つのキーワード

By Joe Yokomizo 2016/02月号 P38〜39 |
Photograph by Taikan Usui
ローリングストーン日本版 アーカイヴ・インタヴュー
2016年1/2月合併号 特集 HYDE
HYDEをより理解するための6つのキーワード


羽根
もしも何でも自由にできるとしたら、僕はたぶん空を飛ぶと思うんです。羽根って、自分にとってそういう憧れの象徴に近いのかな。曲名に使ったりもしていますが、モチーフとして使いやすいっていうのもありますね。

背中に羽根の刺青を入れたのは、美しさもあるけど、夢もあるから好きなんだろうなと思うんです。刺青を入れる時、5年くらい絵を探したんです。羽根の絵って、内側はたくさんあるんですけど、外側はあまりなくて。当時インターネットもまだ普及してなかったので、「羽根の外側を送って」って、ファンクラブで公募したんですよ。たくさんきたけど、ぜんぜん気に入ったのがなかった。内側でも自分のいちばん好きな羽根はどれかって探したら、ルーブル美術館にある「サモトラケのニケ」だなって。でも、あれも外側はなくて、ハリボテなんです。じゃあ自分で作るしかないと思って、ニケのミニチュアの像を買ってきて型取りをしてね。この時代だったら、たぶんこういうふうに作ったんじゃないかなって自分なりに想像して絵を描いたんですよ。それをそのまま転写して、刺青を入れてもらったんです。僕の羽根は一部欠けてるんですけど、ニケの羽も欠けてるからなんです。ニケは勝利の女神なので、すごく縁起がいいな、とも思って。実際に、あの像を観たのは実は最近なんです。L’Arc-en-Cielをやっておきながら、フランスに最近まで行ったことなくって(笑)。逆に、行きたくなかったんですね。妙に関連づいてるから、中途半端に観光で行くのは嫌で。行くなら、そうなってくると、ライヴ以外はないなと思っていたんです。で、2006年に初めて行って、その時のニケとの出会いはドキドキしましたね。階段のいちばん上へ登ったところにあるんだけど、観た時は、初めてなんだけど初めてじゃない、不思議な感覚もありながら、「やっと出会えた」って感じで。勝手ながらも、目に見えない何かで繋がっている気持ちがあるんでしょうね。

〈SOURCE〉

「White Feathers」L’Arc〜en〜Ciel (94)
「Angel’s tale」HYDE (2001)
「Wings Flap」L’Arc〜en〜Ciel (2015) etc


666
悪魔の数字ですね。ロックとサタニックって、すごく密接な関係にあるじゃないですか。かつて、それは特に強かったと思うんですね。メタルファンはみんなメロイック・サインをやるし。僕はもともとメタルが好きで、そこからホラーが好きになったんです。

ソロを始める時、自分で忘れかけていた少年時代に思い描いてたロック像を形にしたいと思って、どういうジャケットがいいか、どういうタイトルがいいかって考えて、悪魔的なものにしたいなと思ったんですよ。誰かにやられたら悔しいなっていうタイトルをつけたいなと思って出てきたのが『666』だったんです。それがきっかけで、いまだに何か数字を使う時には「6」にしている感じですね。でも、今となっては僕というより、スタッフが「好きなんでしょ?」っていう感じで、いろいろなものを6にしてくれるんです(笑)。もちろん僕も嫌いじゃないですけどね。

〈SOURCE〉
「ROUTE 666」L’Arc〜en〜Ciel (2000)
『666』 HYDE (2003)
Tour 「VAMPS LIVE 2015-16 -JOINT 666-」(2015〜2016)

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