HYDEインタヴュー(後編):ラルク結成25年「バンドが続くこと自体、ほぼ奇跡」

By Joe Yokomizo 2016/02月号 P35〜36 |
ローリングストーン日本版 2015年1/2月合併号掲載(Photo by Kazuyoshi Usui )

─2人でいる時はどんな話を?

もう教えてもらうことばかりで。何がいいとか悪いとか。 誰かが来ると、その人のファッションに対して、いいとか悪いとか。すごくズバズバ言うからびっくりしますね。「ええ? そんなこと言う?」みたいな。

─HYDEさんはどんなことを言われていたんですか? 

僕自身はあまりファッションについてのダメ出しは言われなかったですね。言われて想い出に残ってるのはレストランの話。フレンチのお店に先生を招待したことがあるんです。メニューを渡して見ている時に、考えるの大変やろうから、僕が「コースにしましょうか?」って言ったんです。そしたら、「メニューをひとつひとつ見ている時がいちばんおいしいんだよ」っておっしゃって。目から鱗ですよ。それから、メニューを見ながら店員さんに、「これはどういう料理なの?」って聞いて、頭の中で想像して「ああそういう料理ね、これは?」って。そこでひとつひとつの料理を想像して、注文しはったんです。 そういうことなんだなって。そうしたことをいっぱい教えてくれましたね。僕にというより、周りの人にずっとそういうことを言っていました。着物はどうあるべきやとか。だから、付き人さんとか、すごくきちっとしてましたよ。

─そういう言葉とかの金子先生からの影響を、実際に作品に反映したりとかはあるんですか?

直接的にはわからないですけど、過激な部分だったり、エロい部分だったりを想像する時に僕は先生の絵が頭の中に出てきたりします。そうすると、歌詞を書く時に、すごいグロいエロであっても、かわいいエロであっても、やっぱり洗練されるんですよ。金子先生は、彼自身がおしゃれなので、絵にする時も全部おしゃれに出るんですよ。絵に、チンチンとかばんばん出てるじゃないですか。普通に誰かが描いたら汚くなるかもしれないけど、先生が描くとおしゃれだなぁって。そういうところが、たぶん僕にとって重要なんです。エロを描く時に、エロのままだと僕は嫌で。作品がけがれるのがいやで、なるべく汚いものにしたくない。どこか美しくあってほしいんです。過激でも、どこか美しいものが作りたい。そういうのは、いまだに先生を見習いたいなと思ってますね。

─それがある意味、HYDEさんにとっての、辿り着きたいロックの境地なんですかね?

そうかもしれないですね。今まで考えもしなかったけれど。

─どんなに過激であっても、美しいというか、崇高であるというか。

崇高とまでは思ってないですけどね。そうなったらいいけど。でも、作品を作る時、例えばジャケットであっても、飾れるものじゃないと嫌なんです。もちろん何にもかもを吐き出すロックも重要だと思うんですけど、普段見て鬱になるようなものはちょっと嫌なんです。それは作品がかわいそうだと思っちゃうんですね。それだと普段は見てあげられない。どこか美しくあってほしいですね。

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