マーティン・スコセッシ映画ベスト10

By ANDY GREENE
Photo: (Paramount Pictures/Everett)
『レイジング・ブル』『タクシードライバー』『ラスト・ワルツ』をおさえて1位に輝いたのは?

今年で74歳になるマーティン・スコセッシだが、おそらく引退など考えたこともないはずだ。最近では、リーアム・ニーソン、アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライヴァー主演で遠藤周作の同名小説を映画化した最新監督作『沈黙(英題:サイレンス)』の撮影を終え、今秋公開される予定だ。
現在は、70年代のロック界を舞台にした米HBOの新ドラマ『Vinyl(原題)』をミック・ジャガーと共同で製作中だ。今回ローリングストーン誌は、新作の公開を待つ間、好きなスコセッシ映画に関する読者投票を実施することにした。以下がその結果である。

10. 『ギャング・オブ・ニューヨーク』

20世紀に生きるギャングの生き様を描き続けてきたマーティン・スコセッシが、02年に公開された『ギャング・オブ・ニューヨーク』では時をさかのぼった。映画は、南北戦争時のニューヨークを舞台に、対立する2つのギャング組織の闘いを描く。ダニエル・デイ=ルイスが、移民を目の敵にするアメリカ生まれのギャング「ネイティヴズ」のリーダーで悪役ビル・ザ・ブッチャーを演じた。一方、ビルを仇として倒そうとするアイルランド移民を演じたのはレオナルド・ディカプリオ。1863年に実際に起こったニューヨーク徴兵暴動が見事に再現された作品でもある。本作はまた、スコセッシ監督と主演ディカプリオが初タッグを組んだ記念すべき作品であり、ここから両者の長く充実した協力関係がスタートした。

9. 『ミーン・ストリート』 

本作以前にも、マーティン・スコセッシは何本かの映画作りに携わっていた。70年の『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』には助監督として参加した。だが『ミーン・ストリート』を発表した73年以降、スコセッシの人生は永遠に変わることになる。本作で初めて完全なクリエイティブ・コントロールを手にしたスコセッシが描く、ニューヨークのリトル・イタリーに暮らすふたりのチンピラの物語には、公開と同時に傑作の称号が与えられた。『ミーン・ストリート』はまた、ロバート・デ・ニーロがブレイクするきっかけとなった作品でもある。スコセッシとデ・ニーロはその後、名コンビとして何度となくタッグを組むことになる。『グッドフェローズ』や『カジノ』に比べると、テレビ放送されることも少ないが、本作がなければそのどちらも生まれていなかったはずだ。
Translation by Mari Kiyomiya

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