ザ・ローリング・ストーンズ:全米スタジアムツアー時直撃インタヴュー

By SIMON VOZIC -LEVINSON 2015/12月号 P15〜0 |
Photo by Jeff Kravitz/FilmMagic
2015年ツアー中のミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロン・ウッドを直撃

「ありがとう、サンディエゴ! お前ら本当に最高だったよ!」。5月24日、ペトコ・パークのステージからミック・ジャガーが叫んだ。北米15都市で行われた「ジップ・コード」スタジアムツアー、2時間以上に及んだロックンロールショーの初日が終了した。

オープニングから激しい「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」で始まり、アンコールの「無情の世界」(カリフォルニアの聖歌隊とコラボ)と「サティスファクション」までメンバー全員足元がフラつくことなくやり切ったが、セットリストに入りきらなかった曲がまだまだある。2日後、ジャガーは「とても楽しんでやれた」と話してくれた。キース・リチャーズも「楽しくないのに楽しいふりはできないよ」と賛同する。「いつも最初の2〜3公演はみんなイマイチ調子が出ないんだ。ホントの話。でもあの初日は始まった途端、最高の音が出せた」

今回のツアーが始まる4日前、彼らにはそれとはまた異なる試練があった。ハリウッドにあるキャパ1200人のフォンダ・シアターで、1971年の『スティッキー・フィンガーズ』を全曲披露するライヴを行ったのだ。なかにはもう10年以上演奏していない曲もあった。「本当にやったんだって、俺たちみんな、ハイなんだ」とロン・ウッド。ハリウッドで行われたこのライヴは、当日になってから破格の10ドルで発売されたが、ものの数分で完売。同ライヴを将来的にリリースする可能性があるため、撮影が入ることを知ったジャガーは「かなり入念にリハーサルしたよ」と言う。「『シスター・モーフィン』と『アイ・ガット・ザ・ブルース』はなかなか難しい曲だから一生懸命練習した。単なる12小節のブルース進行とは違うんだ」とジャガー。終わってみれば、この公演は難なくやれたとリチャーズ。「まずはこのくらいのハコから始めて、うまくいったら後はそれを大きくしていくだけだって、メンバーと話していたんだ」

今回のサンディエゴでのライヴは、アメリカでは2006年以来となるスタジアムライヴだった。ジャガーは「球場の場合、少し厄介なんだ。横幅が広いから。観客までちゃんと届いているのかどうか、感覚がつかみにくいところがある」と話す。ライヴが始まって20分が経った頃、『ダイスをころがせ』でステージの真ん中から客席へと続く細く長い花道を歩き始めた時、ジャガーはこの日のライヴが好調であると確信したという。「スタジアムツアーのステージに立つと、いつも『こんなに大きいのか』と思わされる。あれくらい観客が多いとどうしたってテンションが上がってしまう。俺たちと観客のアドレナリンがぶつかり合う」とリチャーズ。
Translation by Yukari Urade

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