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マーク・ハミルが語る『スター・ウォーズ』への復帰に寄せる思い

BRIAN HIATT | 2016/02/01 19:00

| 2015年12月16日、ロンドンのレスター・スクエアで開催された『スター・ウォーズ:フォースの覚醒』のヨーロッパ・プレミアに出席したマーク・ハミル(Photo by Mike Marsland/WireImage |


ー以前、ルークがジェダイになる過程を描いた『ジェダイの帰還』で物語が完結することに納得がいかないと話していました。

『消されたライセンス』でジェームス・ボンドの物語が完結するっていうのと同じ違和感を感じていたんだ。ルークは遂にジェダイになった、でもそれでおしまいっていうのはあまりに味気ないだろう? 少なくとも僕はそう思ってたよ。

ーすべてはあくまで架空の物語であることをよく強調されています。

どんなに優れた作品でも、あらゆる人々の期待に応えることは不可能だって発言したら、「マーク・ハミルが『スター・ウォーズ』の新作を批判」っていうヘッドラインのニュースが流れてしまったんだ(笑)すぐに電話がかかってきてお叱りを受けたよ。もうひとつ、『スター・ウォーズ』のファンの前では絶対にタブーだとされてる言葉があるんだ。僕が撮影中にジョージから言われた言葉なんだけど、僕はそれを予告映像の公開を待ちわびてる5,000人のファンの前で口にして、こっぴどく怒られたことがあってね。「たかが映画」その言葉だけは絶対に口にしちゃいけないことになってるんだ。

ー「サタデー・ナイト・ライブ」でのウィリアム・シャトナーと同じパターンですね。

「現実を見ろ!」っていうアレだね(笑)でも彼はファンを直接批判したわけだから、少し違うと思う。僕はただ皆に現実的でいて欲しいだけだよ。10歳の少年のようにふるまう38歳の大人に、世間は容赦しないからね。夢を見るのは構わないけど、とらわれ過ぎるのは危険だってことを伝えたかったんだ。

ー撮影に備えたトレーニングはどのようなものでしたか?「マーク・ハミルがトレーニングに励んでいる」という見出しを目にするたびに、ヨーダにしごかれている姿を想像してしまうのですが。

つまらないこと答えで申し訳ないけど、ただダイエットして運動をしてただけだよ(笑)よくテレビで流れてる「ダイエットにエクササイズはもう不要! このサプリを飲むだけでOK!」みたいなコマーシャルを目にするたびに、これが本当だったらなって思うよ。(テーブルに置かれたフルーツと野菜のプレートを指差して)ポテトチップスやクリームチーズ入りのベーグルはNGだから、そういうものしか食べられないんだ。「どんなダイエットを実践しているのですか?」って質問された時はいつも「美味しいと感じるものはすべてNGのダイエット」って答えてるんだ。トレーナーは少しくらいなら大丈夫って言ってくれるんだけど、やるからには徹底的にやりたいんだよ。厳しい家庭で育ったからか、僕は中途半端が嫌いなんだ。元軍人の父は厳格なカトリック教徒で、共和党のニクソン政権の熱心な支持者だったんだけど、それだけで僕がどういう環境で育ったか想像がつくだろう?

ー『スター・ウォーズ』の歴代監督3人と比較して、J・J・エイブラムスをどう評価していますか?

皆すごく才能があるという点は共通しているね。ただ、口外禁止とされていることが多すぎるせいで、彼が具体的にどう優れているかを説明するのは難しいんだ。ひとつ言えることは、彼がこの作品に並々ならない情熱を注いでいて、それが出演者やスタッフにすごくいい影響を及ぼしていたってことだね。彼自身がまさにUPFなんだ。才能のあるUPFが監督を務めるんだから、鬼に金棒の気分だったよ。

どんなに大きな宇宙船であっても、船長は常に1人だ。ルーカス船長、カーシュナー船長、マーカンド船長、そして今回はエイブラムス船長が指揮をとった。今は(エピソード8の監督を務める)ライアン・ジョンソン船長にリードしてもらっている。そういう才能ある人々と仕事をするのは最高の気分だよ。ライアン・ジョンソンが手がける作品はどれも唯一無二だと思う。二度と同じ作品は作らないっていう彼のポリシーに、僕はとても共感しているんだ。そういう人物と仕事をする以上、僕も決していい加減なことはできない。情熱が求められるこの仕事では、たった1人の怠慢が致命的になるからね。

Translation by Masaaki Yoshida

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