ドレイク「スターテッド・フロム・ザ・ボトム」

ドレイクは2013年、「スターテッド・フロム・ザ・ボトム」発表前のブログで「俺は自分の過去すべてを誇りに思う。そしてこの歌で君も人生の居場所を見つけられるとうれしい」と述べ、幼少期からスターダムに登りつめるまでの道のりを振り返った。成長や友達との親しい関係を維持することについて歌うドレイクのラップは共感しやすいため、卒業パーティの至福の瞬間に皆で叫ぶのがとても容易だ。



サラ・マクラクラン「アイ・ウィル・リメンバー・ユー」
サラ・マクラクランは、1995年のインディーズ映画『マクマレン兄弟』のために「アイ・ウィル・リメンバー・ユー」を書いた時はまだ有名ではなかった。しかし、この曲は1999年に発売された彼女のライヴ・アルバムで複数のプラチナディスクに認定された『ミラーボール』に登場してから、彼女の代表曲のひとつとなり、旅立って行くたくさんの卒業生の胸を打つバラードにまでなった。


バズ・ラーマン「エブリバディズ・フリー(トゥ・ウェア・サンスクリーン)」

「97年の卒業生諸君、日焼け止めを塗りなさい(Ladies and gentlemen of the class of ’97: Wear sunscreen)」。まだダイヤルアップ接続の時代に、インターネットで広まった少し分別くさいアドバイスで始まる卒業式のスピーチは、サイエンス・フィクションの天才カート・ヴォネガットによるものだと考えられていた。だが実際、このスピーチはシカゴ・トリビューンのメアリー・シュミックが、彼女が考える理想的な卒業式の祝辞について述べた1997年のコラムで使われたものだ。マルクス主義の映画監督で作曲家のバズ・ラーマンのメール受信ボックスにもこのチェーンメールが届き、彼はこのスピーチを真剣に捉え、1991年にクラブでヒットしたロザーラの「エブリバディズ・フリー(トゥ・フィール・グッド)」でリミックスに編曲することを決意した。そして彼は正確にシュミックのクレジットを入れたので、インターネットの古い時代でも、この小さなプロジェクトは都市伝説の正体を暴くことができた。

Translation by Deluca Shizuka

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