ニッキー・ミナージュ「モーメント4ライフ」

「私たちが集まればいつもお祝いだ/彼らが考えられるすべてのことをやり尽した/偉大なことはすぐそこにある(It’s a celebration every time we link up/We done did everything they could think of/Greatness is what we on the brink of)」と、ニッキー・ミナージュは2010年のデビュー・アルバム『ピンク・フライデー』収録のこの若々しい曲で歌っている。このフレーズは卒業式の答辞だと勘違いされるかもしれない。「モーメント4ライフ」は将来MCハマーになるという夢を抱いた近所の幼なじみ2人について歌った曲だとミナージュはブログで説明した。「彼らは一緒に笑い、一緒に泣いた」とミナージュは述べる。「ある日、彼らは自分たちの夢が叶ったことに気づく。だがすべてのことが終わることを知り、お祝いする」。


マイ・ケミカル・ロマンス「シング」

ニュージャージーの5人組マイ・ケミカル・ロマンスは、目立つことを嫌っていたので、エモ界の偉大なクロスオーバー・バンドのひとつにはならなかった。そして彼らの活動の締めくくりとなった2010年のラスト・アルバム『デンジャー・デイズ』からの大ヒット曲「シング」は、大人世代向けのラジオ局と『glee/グリー』のエピソードの両方で使われる、気取った歌の集いのような曲だった。しかし「明日が運ぶもの(what tomorrow brings)」に対する希望を調和させる歌詞には自分のガッツを嫌う人たちから離れたいという願望が含まれ、大喜びで卒業し、高校から遠く離れたところに行く10代の若者を意味しているかのようだ。


LCDサウンドシステム「オール・マイ・フレンズ」

2007年、ニューヨークのポストパンクの注目株、LCDサウンドシステムによるこのもの悲しく壮大な曲はだらだらとした長い夜とそんな夜に築いた友情について歌っている。だが、卒業の準備期間に最後の応援をする一方、もっと大人の実存的な局面についても表現している。シンプルなピアノリフのイントロ部分は意外なやり方でだんだん強くなり、そんな冒険を思わせるようだ。

Translation by Deluca Shizuka

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