エルヴィス・プレスリーの人気ソングベスト10

Photo: (Michael Ochs Archives/Getty)

「ハウンドドッグ」「監獄ロック」「ラヴ・ミー・テンダー」をしのいだ曲とは?

エルヴィス・プレスリーが生きていたとしたら、昨年で80歳になったはずである。エルヴィスが2015年にコンサートを行っているところは想像しがたいが、何か月か年上のレナード・コーエンはいまでも3時間半のコンサートを汗ひとつかかずにこなしているし、チャック・ベリーに至っては88歳でまだ現役だ。

だからエルヴィスも、どうにか減量して健康を取り戻したとすれば、いまだにステージでお尻を振っていてもおかしくはないわけだ。残念ながら、彼の人生はそんな風には行かなかった。
それでも彼はいまでもキング・オブ・ロックンロールである。ローリングストーン誌は、エルヴィスの米寿を祝して読者投票を募った。以下がその結果である。


10位 「ミステリー・トレイン」
サム・フィリップスとトム・パーカー大佐がプレスリーの契約をRCAに4万ドルで売却する数か月前に、エルヴィスはサンスタジオに戻って、この1953年のジュニア・パーカーの曲のカヴァーを録音した。ギターにスコッティ・ムーア、ベースにビル・ブラック、ドラムにジョニー・バーネロを配して、プレスリーはブルージーな原曲をアップテンポにアレンジしている。この新バージョンはビルボード・カントリーチャートを11位まで上昇したのだが、その数か月後にRCAが「ハートブレイク・ホテル」をリリースすると、それ以前にプレスリーがリリースしたものすべてがすっかり霞んでしまったのだった。それでも、「ミステリー・トレイン」は今でも最も愛されているエルヴィスの曲の1つである。

9位 「雨のケンタッキー」
エルヴィスは、エディ・ラビットとディック・ハードのペンによる哀愁の曲「雨のケンタッキー」をシングルとして1970年1月にリリース、70年代の第1歩を力強く踏み出した。この曲はビルボード・ホット100で16位を記録し、100万枚以上を売り上げたのだが、ライヴショーではたった数週間しか歌われなかった。

Translation by Kuniaki Takahashi

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