ショーン・ペンが語る:麻薬王エル・チャポとの会談(後編)


ーこの仕事を始めてから今日まで、ビジネスはどのように変化しているか?

大きく変わった。今は麻薬の種類がたくさんある。当時の私たちはマリファナとアヘンしか知らなかった。

ー当時と今と、関わる人に違いはあるか?

大きな違いがある。今は日々、村が大きくなっていっている。私たちのような人も増えている。考え方も大きく違ってきている。

ービジネスの見通しは? このビジネスがなくなると思うか? それとも成長すると思うか?

終わりを迎えることはない。時が経つにつれて関わる人が増えているからだ。終わることはない。

ー中東におけるテロ活動が、どのような意味でも今後の麻薬密売に影響を与えると思うか?

思わない。それによって変わるものはない。

ーあなたはパブロ・エスコバルの最期の日々を目撃しているが、このビジネスに関して自分の最期がどのようになると思っているか?

いつか自分が死ぬことはわかっている。それが自然な死であることを望んでいる。

ーメキシコ政府はあなたの逮捕ではなく、あなたの殺害を望んでいるとアメリカ政府は思っている。それについてどう考えるか?

そうは思わない。もし私を見つければ、彼らはもちろん逮捕するだろう。

ーあなたの活動がメキシコに与える影響をどう考えているか? 大きな影響を与えていると思うか?

まったくそうは思わない。

ーその理由は?

麻薬の密売は一人の人間に左右されるものではないからだ。たくさんの人に依存している。

ー責められるべきなのは誰だと思うか? 麻薬を売っている人か、それとも麻薬を使い、需要を生み出している人たちか? 製造と販売、消費の関係は?

消費がなければ売上もなくなる。日を追うごとに消費が増えているというのは本当だ。そして売れに売れている。

Translation by Yoko Nagasaka

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