最も有名な「ロック舌」ベスト10

Photo: (Dimitri Hakke/Redferns/Getty; Donna Santisi/Redferns/Getty)

ジミヘンからマイリーまで――音楽界に愛されている“舌”の鑑賞

ロック界に愛されている器官とは?ハモンド製のオルガン(器官)と答える人がいるかもしれないが、話し、歌い、味わい、そしてキスをする時に欠かせない、筋肉でできた口の中の器官、つまり舌(タン/タング/tongue)と我々は答えよう。

ロック界の人気者たちは長い間舌の素晴らしさを称えてきた。例えばトーキング・ヘッズは『スピーキング・イン・タンズ(意味不明なことを口走る)』、ヤー・ヤー・ヤーズは「Black Tongue(黒い舌)」について歌い、ボブ・ディランは、「スペイン語は愛の言葉(Spanish Is The Loving Tongue)」と宣言した。ここに史上最も舌を巻くリストベスト10を挙げよう。


第10位 ジミ・ヘンドリックス
Jimi Hendrix
Photo: Petra Niemeier/Redferns/Getty

ヘンドリックスが考案したいくつもの真に革新的なエレキギターの弾き方の一つに、自分の舌を使う奏法がある。(ライター用オイルは幸い別の時に使われた)


第9位 R.E.M.の「タング」
R.E.M. Tongue

アルバム『モンスター』に収録されている(英国でヒットした)この曲を、「女の子みたいに歌おうとした」とマイケル・スタイプは語る。ピアノと裏声に重きを置いたこのバラードは女性の視点で書かれている。自分は醜く❝最後に声がかかる都合のいい女❞と感じている女の子の悲しいつぶやきだ。舌はいつだって性と力の中心にある。R.E.M.のコンサートではこの曲が流れる間、悲しい歌詞とは対照的にミラーボールが回っていた。余談ではあるが、1995年のコンサートでドラマーのビル・ベリーはこの曲の演奏中にくも膜下出血で倒れ、スイスの病院に運ばれた。

Translation by Yoko Nagasaka

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE