小室哲哉が語る、音楽とテクノロジーの未来

By Rika Suzuki 2015/09月号 P46〜49 |
小室哲哉は、あくまで未来をポジティヴに捉えている。
テクノロジーの進化によって良くも悪くも変化していく現代を決して悲観することなく、急速な時代の流れを夢中で追いかけているように見える。


話を聞いていくうちに、そこにひとつの着地点が存在することがわかった。
それは、誰もが子供の頃に描いていたような未来都市。
彼はかつて夢見たその光景を、今もエンタテインメントという形に投影し続けているのかもしれない。

─テクノロジーとエンタテインメントのつながりみたいなものに興味を抱いた、最初のきっかけって何だったんですか?

『2001年宇宙の旅』の原作者であるアーサー・C・クラーク氏の影響は大きいですね。また、そこから影響を受けているスティー。ヴン・スピルバーグ氏の『未知との遭遇』。どちらも少年心を掻き立てられますし、規模は違えど、もしかして自分と考えてることは同じだったりするのかな、とか勝手に思っていて。『未知との遭遇』で宇宙人と会話するシーンがあるんですけど、そこでアープっていうシンセサイザーを使っているんですよ。なんか共感しちゃいますよね、宇宙人と交信するのにメロディで話すのかって。音楽を職業にしている自分と似たような感覚なのかもって、ちょっと思いました。

─面白いですね。

いまだに気になって仕方ないんですよ、最後、宇宙船に乗っていった人類が結局どうなったのか。その後帰ってきたのか、まだ帰ってきてないのか、その先で見たものは何だったのか。きっとその先には、現代の地球にはないような技術があったりするわけじゃないですか。そういうものを見た人たちが今の地球を見て、どう思うのかすごく興味があるんです。『何やってんの?』って思ってるのかなぁとか。

─小室さんが想像していた未来には、まだ遠く及ばずということですか?

そこまで遠くはないと思うけど。既存する物の進化形なら、少なくともあと数年でたどり着くと思いますよ。例えば再生医療だったり、スカイプの超進化形みたいなコミュニケーション・ツールだったり。ただ、小物なんですよね、全部。『これが未来だ!』って大声で叫べるものではない。

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