12人が語るhide:LUNA SEA J「俺にとっては兄貴のような存在」

By Joe Yokomizo 2015/12月号 P29〜0 |
特集:12人が語る普遍のクリエイティビティ
Chapter 04 LUNA SEA  J
すべての固定観念をぶっ壊して新しい世界を作り出した

2015年6月に開催したバンド初となるフェス「LUNATIC FEST.」でLUNA SEAがhideのカヴァーを演奏したのは、Jの提案だった。hideの後輩として、hideと多くの時間を共にしてきたJが語る彼の真髄とは?

─改めてhideさんとの関係を言葉にすると?

本当に俺にとっては兄貴のような存在でしたね。hide兄とは、いろんな時間、いろんなシーンで同じ時間を過ごさせてもらいました。その中で“音に向かう想い”みたいなものは、ものすごいものがありましたね。本当にすごいエネルギーでした。

─どんなタイプの表現者だったんですか?

今思うと、人を楽しませることをものすごく楽しんでた。みんなが見たことのない、触れたことのない、感じたことのない世界を作り上げて、触れてもらうことに対しての情熱はハンパなかったと思いますよ。不可能はないというか。「前例」がすべてではないというか。音楽に対しても、存在自体もそうだし。すべての固定観念や概念とかをぶっ壊して、新しい世界を作り出していました。普段一緒にいて彼が怒り出すスイッチが、後輩ながらだんだんわかってきたりもして(笑)。『それはこうだから』みたいな決めつけがものすごく嫌いな人だったんじゃないかな。

─パンクでクレイジーだけど、どこか近さを感じるのはそういうところなんでしょうね。

『YOSHIKIは雲の上の存在でいいんだ、だから俺はファンに近付きたい』とよく言っていました。それに、感覚派のようで実は何事にも理由が伴っていて、何事も深く考えていた人でした。クレイジーなのは酒飲んでる時だけで(笑)。酒を飲んでふさげて車の上から落ちて骨を折ったりとかする子供みたいな人だったんです。

─固定概念に対してすごく腹がたつというか?

うん。X以前の音楽シーンは、まさに“これが普通なんだ”っていう固定観念が当然のようにまかり通ってきた世界だったでしょ。音楽シーン、音楽ビジネスのあり方も含めてね。それを全部ぶち壊していったのを見てきて、共感、共鳴したし。でも、それは壊すことが目的じゃなくて、hide兄の中の理想に突き進んだ結果、最終的にそこまで行き着く。それすらが驚きに変わっていくし、それすらポジティヴなエネルギーに変わっていくというか。そこに行き着くまでのぐちゃぐちゃはあるんですけど、最終的にその理想に辿り着いちゃうっていうシーンを何度も見ているんですよ。そういう意味ではものすごい男っぽい人だし。で、ものすごい繊細だし。そのすべてが、彼が作り出してきた音、音楽活動に表れてると思う。

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