9位 トバイアス・ジェッソ・ジュニア「How Could You Babe」 NBA選手並みの長身とハリー・ニルソンのような声を持つカナダ出身のトバイアス。昔の恋人が彼を置いて新たな人生を楽しんでいるのを見て打ちひしがれている、そんなピアノバラードは、我々の心をすっかり奪ってしまう。これを聞いたアデルが彼女のアルバム『25』の共同作詞を彼に頼んだのもうなずける。
8位 Future「Fuck Up Some Commas」 自身を「未来のヘンドリックス」と呼ぶ男が2015年、パワーアップして戻ってきた。アトランタから冥王星まで、サイレンが響くようなビートでカネのシャワーを浴びる。千、億、コンマは多いほうがいい。
7位 ケンドリック・ラマー「King Kunta」 『To Pimp a Butterfly』の中で最も激しくファンクでサイケなトラック。ラマーの最も嫌う「時の権力者」に狙いを定めている。ケンドリックが優れた作詞家であることは先刻承知だが、彼が大胆不敵な男だということも分かる