ダンスアルバムでブレイクしたサム・スミス等11人のポップスターたち

06.ダイド / Dido

Photo by Tim Mosenfelder/Getty Images


ダイドが注目を浴びたのは、兄のロロ・アームストロングが率いるダンス・アクト、フェイスレスのデビュー・アルバム『Reverence』(96年)とセカンド・アルバム『Sunday 8PM』(98年)にゲストボーカルとして参加したとき。すぐにソロ契約を交わして99年に『ノー・エンジェル』でデビュー。同アルバムからシングルリリースされたロマンチックな2曲──「ヒア・ウィズ・ミー」と「サンキュー」──はそれぞれ映画『ラブ・アクチュアリー』と『スライディング・ドア』に使われたことも手伝ってチャートの上位に浮上。2001年には、エムネムが自身のシングル「スタン」に「サンキュー」をサンプリングとして使ったことで、『ノー・エンジェル』の売り上げはさらに伸びた。全世界で約2000万枚を売っている。


07.シーア / Sia

Photo by Barney Britton/Redferns


両親ともにミュージシャンというオーストラリアの音楽一家で生まれ育ったシーア。10代の頃は、ジャズ・ファンク(アシッド・ジャズ)系のクラブなどに通い、地元のジャズバンド「クリスプ」と共にアルバムを2作リリースしたほか、ソロデビュー・アルバムも出した。

ロンドンに移り、ジャミロクワイのバックで歌ったりもしたが、彼女のブレイクのきっかけとなったのは、トリップ・ホップ・デュオの「ゼロ7」とコラボしたこと。とりわけ彼女が歌った「デスティニー」(01年)と「Somersault」(04年)がヒットしたことが大きい。この間もシーアはソロアルバムを出し続けたが、それほどの成功は収められなかった。

しかし2011年、デヴィッド・ゲッタの「タイタニアム」やフロー・ライダーの「ワイルド・ワンズ」にフィーチャリングされ、一気に脚光を浴びた。14年の「シャンデリア」は9カ国でトップ10入りを果たした。

Translation by Nao Nakamura

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