『スター・ウォーズ』キャラクターランキング ベスト50

Rolling Stone Japan 編集部 | 2015/12/18 22:00

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10位 ダース・モール
Photo:Photofest

まじめな話、ダース・モールはパイオニアである。口数少なく、顔に『ウォッチメン』ロールシャッハのような模様を施したシス卿は、従来のライト・セーバーの型を破った最初の人物であり、ダブル・ブレイドは『フォースの覚醒』でカイロ・レンが操る十字型ライト・セーバーの下地を作った。多くのスター・ウォーズ・ファンが、ダース・モールの存在のおかげで、史上最も期待されたのに、実はほとんど見る価値がなかったという事実を見過ごせたのだ。ジョージ・ルーカスはこの『ファントム・メナス』の悪役について、”最悪の夢に出てきた姿”と説明している。


9位 ランド・カルリシアン
Photo:Everett Collection

ビリー・ディー・ウィリアムズが演じたランドは、ハン・ソロを物腰柔らかく言葉巧みにしたような人物。共に悪党、賭博師、プロの殺し屋で、正当な報酬がない限り争いからは距離を置き、冷静に行動する傾向がある。しかし、ハンは、ランドという昔からの悪友を信用していない。そして同じくランドもまたハンを信用していないようだ。ランドは、たいてい正義のためではなく利己心から行動を起こすが故、案の定『帝国の逆襲』でダース・ヴェイダーに裏切られてしまう。その後『ジェダイ復讐』まで、目覚ましい活躍を見せ自身の名誉を回復する。それにしても、最も危険な状況でさえこの男はクールだ。シルクのシャツにマント、ゆったりした笑みが様になっている。それにクラウド・シティも洗練された都市だ。彼が手放したがらないのも無理はない。


8位 オビ=ワン・ケノービ
Photo:Photofest

オビ=ワン役を演じたアレック・ギネスのスターウォーズに対する軽蔑は周知の事実であるが、それはさておき、旧三部作の”オールド・ベン”ケノービとしての厳粛さは、ルーカスが考える「英雄とはどうあるべきか」ということを表している。オビ=ワンの「勇気と良識の規範」という教えを、アナキンとルーク・スカイウォーカーは追従し、さまざまな成功にたどり着いた。数々の欠点にもかかわらず、新三部作は、オビ=ワン・ケノービのバックストーリーを加え、”なぜルークを連れて来ることにそんなに慎重なのか”、また”なぜアナキンへの指導の失敗をそこまで後悔するのかを”明らかにしながら、キャラクターに深みを与えている。あとは”ジェダイの”マインドトリック”の手引きがあれば完璧だったのに。


7位 R2-D2

Photo:Photofest

心配性のパートナーC-3POがやきもきしたり、小言を言ったり、通訳したりしている間に、皆から愛される小さなR2-D2は、通信音や電子音を鳴らしながら厄介な状況を切り抜ける。帝国の艦隊との空中戦でウィングマンが必要?「ピポ、パポ、ピュルル」反乱同盟軍の仲間がゴミ圧縮機に潰されかけている?「ピー、ビー、ピポ、ピポ」体を切断されて狼狽したC-3POが地面でうごめいて助けを求めている?「ピポ、パポ、ピュルル…」R2-D2はすぐに対処してくれる。このドロイドは、ドリンクをサービスする機能だってある。R2-D2はヨーダと共に、全6作を通じて突出した能力の持ち主であり、窮地を脱するのに頼りになる存在だ。唯一の欠点を挙げるなら、簡単に転倒してしまうところだろうか。


6位 ルーク・スカイウォーカー
Photo:Photofest

ハン・ソロは大胆不敵でタフなヒーローだが、旧三部作の実際の主人公ともいえるルークは、最も興味深いキャラクターの持ち主だ。田舎の生活に満足できない少年ルークが、このスペース・オペラを力強く支える理由は、彼がフォースをマスターした後でさえ、私たちと同じように見えるからだ。何十年にもわたり続いてきた惑星間の民主化闘争の中心的存在であるルークは、心優しいが気まぐれな面もあり、自分の力を正しく使えているか確信を持てないでいる。スター・ウォーズを単純な善と悪の物語だと考えている人は、ルーク・スカイウォーカーをじっくり見るといい。彼は窮地を脱した時でさえ、今にもダーク・サイドに惹きこまれそうになっているのだ。

Translation by AKI URUSHIHARA

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