日本のパンク/ニューウェイヴに大きな影響を与えたレジェンドによる20年ぶりオリジナルアルバム。ゲストに長嶌寛幸(Dowser)、ジョン・ディートリック(ディアフーフ)、向島ゆり子などを迎えつつ、ほとんどの演奏と録音は彼女ひとりで担当。ヴィンテージ・シンセの音色がうごめきながら空間を歪めていくなか、歌声というより祝詞(のりと)のように強烈な波動を持った言葉が放たれていく。かつてクラウトロックから受けた刺激を昇華させつつ新境地を切り開いた本作は、まるでPhewと宇宙との交信記録のようにスリリング。

RollingStoneJapan編集部

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