一昨年、6人編成へと生まれ変わったキリンジの新作は、6月にビルボードライブ東京で行われたライヴ音源に手を加えて再構築したもの。ライヴではアコースティックな楽器を中心にしたアレンジが施されていて、アルバムには躍動感溢れるグルーヴが息づいている。一方でヴォーカルが新たに録り直されていたり、ダビングで楽器が入れ替えられたりと緻密な作り込みもキリンジならでは。収録曲は前作『11』からのものだが、前作ともライヴとも違う新しいサウンドになっていて、腕利き音楽集団のワザとセンスが堪能できる。

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