エレクトロシーン、現代アート、ソフィア・コッポラの映画のサントラと、神出鬼没の活躍で注目を集める鬼才、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーの新作は、静謐とした前作からアグレッシヴなサウンドへと変化。リズムが飛び跳ね、ヘヴィメタルのように激しい音の塊が押し寄せてくる。抽象的でありながら難解に感じさせないのは、緻密にデザインされたサウンドに、聴き手の想像力を刺激する鋭いトゲが散りばめられているからだろう。まるでエレクトロ仕かけのシュルレアリズムのような音響世界が口を開けて待ち受けている。

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