鎌仲ひとみ(ドキュメンタリー映画監督) × Shing02(MC/プロデューサー)

By RollingStone Japan 編集部

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上=福島県二本松市に住む真行寺住職の妻、佐々木るりさんと次男の樹心くん/中段右=真行寺では放射能汚染されていない野菜を無料で配布している/中段左=ベラルーシでは年間4万5000人の子供たちを国家予算で保養させている
©ぶんぶんフィルムズ

どうしたら被ばくから子供を守ることができるのか。現在公開中の映画『小さき声のカノン─選択する人々』は、福島とチェルノブイリ、2つの事故後の母親たちを描いたドキュメントだ。監督の鎌仲ひとみと音楽を担当するShing02が、被ばくの現状と、本作で提示した“保養”という選択肢について語った。

─被ばくから子供を守るお母さんたちをテーマにするというのはすぐに決めていたんですか?

鎌仲「最初は、被ばくに関する情報を得たいという人たちに向けた『内部被ばくを生き抜く』という緊急DVDを作っていたんです。被ばくを理解するだけじゃなくて、実生活に役立てる必要があるのはお母さんだというのは、真っ先に思いました。被ばくの影響がいちばん大きいと言われているのは小さな子供たちなんです。だから子供は最優先で守らなきゃいけない。それと(チェルノブイリ原発事故の被害を受けた)ベラルーシにも取材に行こうっていうのは、最初から思っていました」

─国が定めた放射性セシウムの食品安全基準はキロあたり100ベクレルですけど、これは科学的に絶対に安全だと証明されているわけじゃないんですよね。

鎌仲「影響には個人差があるからね」

Shing02「特に年齢差がいちばん」

鎌仲「それは世界の常識だよね。ベラルーシでは食品ごとに細かく、より低い基準を決めています。前に文部科学省と環境省と復興省の会議で、官僚がコーデックス(食品の安全性と品質に関して国際的な基準を定めた国際機関)に準じて100ベクレル以下なら、あらゆる世代の人が食べても大丈夫だと説明をしたんです。なのに、会議が終わった後、ある官僚の人が私に『本当はどうなんでしょうか?』って(苦笑)」

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